Nピラティスの評価「前屈」から何を見るか?バイオメカニクスと5つの評価ポイントとは?

先日Nピラティスのマットセミナーが終わりました。

今回のみなさんも非常にレベルが高く、面白いディスカッションが出来ました。

さて。今回はNピラティスマットセミナーでもお伝えしている「評価」についてお伝えしていきます。

みなさんは「前屈」をどう捉えていますか?

目次

前屈はただ「手がつく?つかない?」だけを判断しているのか?

これだけでは、体の専門家、ピラティスインストラクターとしてはまだ不十分です。

前屈を見た瞬間に

・どこの筋肉が硬いか?
・どの筋膜に問題があるのか?

の予測を瞬時にできることがNピラティスの最低ラインのクオリティにしています。

基本的には6つのパートを見ていきます↓

前屈のバイオメカニクスから考えてみる

前屈にもバイオメカニクスがあります。

<体幹前屈の骨盤帯のバイオメカニクス>
1体幹前屈時に寛骨が60°まで前方回旋(股関節屈曲60・腰椎屈曲45°おこる)
2後方組織が制限(ハムストリングス、仙結節靭帯、胸腰筋膜、後斜筋群)

3仙骨のニューテーションが止まる
4相対的に仙骨はカウンターニューテーション

です。このあたりの運動学のメカニズムを頭に入れて、前屈を見ていくことが重要ですね。

Nピラティスが評価する「前屈」の評価ポイント

  1. 足関節と膝関節(下腿骨の移動量):足関節
  2. 下腿三頭筋の評価股関節大転子の移動量:下腿三頭筋、ハムストリングスの評価
  3. 骨盤のPSISの位置:臀筋群、多裂筋の評価
  4. 背骨の曲線:脊柱のmobilityの評価
  5. 肩甲骨のスライド:広背筋の評価

Nピラティスはこれらの項目を前屈の瞬間に評価します。

この項目だけで、どこ筋肉に問題があるか?の予測ができます。

もちろん、総合的なmovementなので、さらにここから評価を分けていきます。

すると最終的に問題となる筋肉が明らかになっていきます。

痛みが出ない理想的な前屈の筋バランスとは??

<理想的な前屈に必要な7つの要素>

  1. 下腿三頭筋の柔軟性
  2. ハムストリングスの柔軟性
  3. 臀筋群、股関節外旋筋の柔軟性
  4. 腸腰筋の引き込み
  5. 多裂筋のコントロール
  6. 脊柱全体の柔軟性
  7. 肩甲骨の柔軟性

これらが必要になります。

さらに詳しい理想的な前屈を作るためのエクササイズは以下からどうぞ!

プロフェッショナルとして前屈をみる・分析する

Nピラティスは

  1. 姿勢の静的なマッスルバランスの評価
  2. 動的なmovement評価
  3. 脊柱の2つの評価
  4. 筋膜ラインの評価

を全て行い、ピラティスのエクササイズを考えて提供していきます。

ただ、形だけのピラティスでは効果は出ません。

やるべきことは「評価」からみたてて分析していくことです!

ぜひみなさんも評価が出るピラティスインストラクターを目指し、体の変化を出せるホンモノを目指してみてください。

N.Pilates Seminar

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